2005年冬 ・・・昔からの言い伝え。
  
 飛騨高山の国分寺の大銀杏の葉が青いまま、一晩でばさっと落ちてしまった時は、大雪になるという。2005年12月の1日。昔の人の言い伝えの通り飛騨高山はいきなり、どさっと大雪。寒いよう寒いよう。ノーマルタイヤのお客様が、なだれのようにキャンセル電話鳴り響いて。瞬く間に予約帳は真っ白になってしまった。ああーいきなり冬が早く着ちゃったね。

 雪やこんこん。あられやこんこん。降っても降ってもまだ降り続く。犬は野原を駆け回り。猫はコタツで丸くなる。幼いとき聴いて育った懐かしい童謡。「ああー私は猫になりたい。弁天荘の猫はいいぞう。今度は猫に生まれたいなー。丸々と太って、まん丸の顔をして、丸い毛皮のクッションのようだ。たまに起きては背伸びと大あくび。そして又何事もなかったかのように又寝なおす。いいなー猫はいいなー。」

 雪のない地区から、弁天荘のお婿にやってきた私の亭主が、何気なくつぶやいている。
「昔々あるところに畑を作ってポチとタマに囲まれて、のんびり暮らした極楽トンボの幸せなおじいさんが居たとさ。」私が言いました。
 
 お客様が居なくなって急にすることがなくなって、雑用は山ほどあるけど窓の景色は真っ白。何もやらないで暖房の聞いた部屋で、灯油の値上がりがちょっぴり頭をかすめても、何かふっと手を止めて心も留めてのんびりするひと時。洗濯物をたたむ手すら止まってしまう。窓の外に広がる一面の金世界、あてどもなく降り続く雪。「年を取ると一年が早いね。」窓の外の遠くを眺めて私がぽつんと言った。50歳を超えるとロマンチックさも優しさも消えうせて、容赦ない現実が追い討ちをかける。主人の口からは、答えともいえないちぐはぐな現実の意見。「おい、ご飯の時間だ。俺の飯。」暮れも押し迫り、もうお歳暮だクリスマスだというこえをきく。今年はどうだったかなー。

「弁天荘。ジョンの家」のニュース。

@預かり犬のポメラニアンのチビちゃんの飼い主「お母さんが長期入院されていたけれど、ついに他界され、 しんせきの希望であわや処分」というところでその病院の看護婦さんがもらってくださったこと。

A介護病院に入られた愛知県の一人暮らしのおばあさんの大きな猫が生涯預かりで「ジョンの家の仔」になったこと。その仔もチビちゃんという名前で笑っちゃったこと。

B ジョンの家の「ジョンがポチタマテレビ」に出たこと。
【ペット大集合!ポチたま】テレビ東京 金曜日19時−19時54分放映 


来年は良い年でありますように。
台風も温暖化も、地震もテロもなくて平和でありますように。
そしてどちらのペットちゃん達も痛みも苦しみもなく長生きして幸せでありますように。
そして旅館弁天荘とジョンの家がお客様のごひいきに預かれますように。
どちら様も今年一年有難うございました。又弁天荘でお会いしましょう。

 2005年12月10日 旅館弁天荘女将 森和歌子