女将の心   2012年

2012年の長い冬休みから明けて目覚めの春を迎えました。
鳥がさえずるように私は、毎日夢ばかり語っています。

スタッフ達は「また始まった。」という顔をしながら手を動かしています。
手や体の動かない私は、目を輝かして自分の夢を語っています。
どなた様とも出会いのご縁が有り。とても1から説明するには大変なことなのです。
多くの周りの人々に理解してもらわないと、事が前に進んでいかないのでお話しています。
沢山の言葉を考えながら話すのも、とても良い自分のリハビリになるのかもしれません。
楽しいということを実感しています。
言葉にこそ出さないまでも、周りの人たちの心配する目を横目に。
生き生きとして語り、きものを眺め懐かしみ私自身の娘時代を懐かしんでいます。

高山祭りにも、世界遺産の白川村の合掌造りにも、
古川のお越し太鼓祭りにも沢山の外国のお客様がおいで頂くようになりました。
高かった日本の飛行機の時代は終わり、格安航空運賃の時代が来ました。
日本はリーマンショック以来、天変地変も重なり、大変な経済状態の真っ只中です。

日本のお客様は、まず東北大震災で悲しい現実を突きつけられた東北の周遊観光を。
国を挙げての支援活動として力を入れなければなりません。
「美しい古都高山」という街は、努力して外国のお客様に対応する必要に迫られています。
そして北アルプスのふもとの山里高山としての顔もあります。
四季折々の美しさを知ってもらう努力が必要です。

長い冬休みに私はいろいろ考えました。
だから考えてきた時間を無駄にしないように。
みんなに応援してもらって頑張るのです。
たとえ犬掻きでも一生懸命手足をばたばたやっていれば、きっと向こう岸に届くのかもしれない。
新しいことをはじめるのは、細い願いの糸が岩をも通す熱意があってこそ。
そんな風に今の時代の風を感じている私。
こつこつと準備して今年の7月までには、開設にこぎつけたい。
高山という街が、そうさせるのかもしれない。
今日は明るく空が晴れて、もうすぐ始まるゴールデンウイークを、予告しているようだ。
ようやくJAの大型トラクターも畑にはいった。いつもの畑の顔ぶれがそろった。
今年も弁天荘にとっては、短い一年が始まる。
おなじみのお客様の顔にお目にかかれることも懐かしい。


2012年4月20日
旅館弁天荘 女将 森和歌子